軽貨物運送事業を始めようと考えたとき、意外と悩むのが「どんな車を用意すればいいのか」という問題です。
「軽バンと軽トラックならどちらがいい?」
「新車と中古車、どちらを選ぶべき?」
「普通の軽自動車でも黒ナンバーを取得できる?」
など、初めて軽貨物運送事業を始める方にとって分からないことも多いと思います。
私自身、行政書士として黒ナンバー取得などの手続きをサポートしていますが、実際に軽貨物運送事業の経験もあります。
この記事では、行政書士としての手続面だけでなく、実際に軽貨物の仕事をした経験も踏まえて、大阪で軽貨物運送事業を始める際の車選びについて解説します。
軽貨物運送事業ではどんな車を使う?
軽貨物運送事業では、軽自動車を使用して荷物を有償で運送します。
いわゆる「黒ナンバー」と呼ばれる事業用ナンバーを取得して使用するのが一般的です。
街中で、黒いナンバープレートを付けた軽バンや軽トラックを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
代表的な車両としては、
- 軽バン
- 軽トラック
- 軽乗用車
などがあります。
以前は軽貨物運送事業というと軽バンや軽トラックが中心でしたが、制度改正によって、現在は一定の条件のもと軽乗用車も貨物軽自動車運送事業に使用することができます。
軽乗用車で軽貨物運送事業を始めようと考えている方は、積載量の制限などがありますので、こちらの記事もご参考にしてください。
そのため、選択肢は以前より広がっています。
ただし、「黒ナンバーを取得できる車」と「実際の配送業務に向いている車」は必ずしも同じではありません。
どのような仕事をするのかを考えたうえで車を選ぶことが重要です。
本格的に配送するなら軽バンがおすすめ
宅配や企業配送など、本格的に軽貨物運送事業を行うのであれば、個人的には軽バンがおすすめです。
軽バンは荷室が広く、後部座席を使用しない状態であれば多くの荷物を積載できます。
軽乗用車を黒ナンバーにした際の最大積載量は、乗車人数が一人でも、最大積載量が165kgになります。
軽貨物自動車の場合、最大積載量が350kgですので、貨物車両に比べると、多くの荷物や重たい荷物を積むことはできません。
宅配や企業配では、多くの荷物を積むことがあるため、軽貨物自動車の場合、案件を受けることができないといったことになります。
代表的な軽バンには、
- スズキ エブリイ
- ダイハツ ハイゼットカーゴ
- ホンダ N-VAN
- 日産 クリッパーバン
- 三菱 ミニキャブバン
などがあります。
宅配便、ネット通販の商品、企業間配送など、さまざまな仕事に対応しやすいため、「まだどのような案件を受けるか決まっていない」という方にも軽バンは使いやすいでしょう。
軽トラックはどうなのか

軽貨物運送事業では軽バンがよく使われますが、仕事内容によっては軽トラックを選ぶ方法もあります。
軽トラックというと荷台がむき出しになった平ボディタイプをイメージする方も多いと思いますが、軽貨物の現場では、荷台に箱型の荷室を設けたパネルバンやカーゴボックス付きの車両が使われるケースもあります。
軽バンと軽トラックタイプの大きな違いの一つが、運転席と荷室が一体になっているか、分かれているかという点です。
軽バンは運転席と荷室が車内でつながっているため、車を降りずに荷室側へ手を伸ばせるなど、宅配や企業配送では使い勝手のよい車両です。
一方、箱型の荷室を備えた軽トラックでは、運転席と荷室が完全に分かれているため、荷物と乗員スペースを分離して運ぶことができます。
そのため、荷物の衛生管理や温度管理、防犯性などについて荷主から一定の条件を求められる配送では、箱型荷室を備えた車両が選ばれることがあります。
一般的な宅配や企業配送を中心に考えているのであれば軽バン、荷室と運転席を分離したい場合や、特殊な形状・管理条件のある荷物を運ぶのであれば箱型の軽トラックなど、仕事内容から逆算して車両を選ぶことが大切です。
軽乗用車はどうなのか

軽乗用車は、2022年の制度改正により、構造変更を行わなくても軽貨物運送事業の車両として使用できるようになりました。
そのため、現在では軽バンや軽トラックだけでなく、軽乗用車で黒ナンバーを取得して軽貨物運送事業を始めることも可能です。
ただし、軽乗用車は軽バンなどの貨物車と比べると、積載できる荷物の量や重量に制限があります。
宅配や企業配送では、一度に多くの荷物を積んだり、重量のある荷物を運んだりすることもあります。そのため、軽乗用車では積載量の関係から対応できない配送案件が出てくる可能性があります。
一方、フードデリバリーや小さな荷物を中心とした配送など、大量の荷物や重量物を運ばない仕事であれば、軽乗用車でも十分に対応できるでしょう。
また、すでに軽乗用車を所有している方であれば、開業のために新たな車両を購入する必要がなく、初期費用を抑えて軽貨物運送事業を始められるのも大きなメリットです。
「まずは今持っている車で始めたい」「普段使いと仕事の両方で使いたい」「副業として軽貨物を始めたい」という方にとっては、軽乗用車も有力な選択肢の一つです。
ただし、本格的に宅配や企業配送を行い、軽貨物を本業として仕事の幅を広げていきたいのであれば、積載量や荷室の使いやすさに優れた軽バンの方が適しているケースが多いでしょう。
大阪で軽貨物を始めるならどんな車がおすすめ?
結論として、宅配や企業配送など一般的な軽貨物の仕事を考えているのであれば、まずは軽バンから検討するのがおすすめです。
荷室が広く、さまざまな荷物に対応できるため、仕事の選択肢を広げやすいからです。
ただし、すべての人に同じ車がおすすめというわけではありません。
運ぶ荷物、配送エリア、1日の走行距離、予算などによって適した車は変わります。
車種そのものよりも、「自分がどんな軽貨物の仕事をするのか」から考えることが、車選びで失敗しないポイントです。
まとめ
軽貨物運送事業では、車は単なる移動手段ではなく、毎日の仕事を支える重要な道具です。
車両価格や燃費だけを見るのではなく、
- 荷室の広さ
- 荷物の積み下ろしのしやすさ
- 小回りのしやすさ
- 運転のしやすさ
- 故障リスク
- 自分が行う配送業務との相性
などを総合的に考えて選びましょう。
私自身、実際に軽貨物運送事業を経験したからこそ、「とりあえず黒ナンバーを取得できる車を選べばよい」というわけではないと感じています。
毎日のように使用する車だからこそ、実際の仕事をイメージして選ぶことが大切です。
また、軽貨物運送事業を始める際には、車両の準備だけでなく、貨物軽自動車運送事業の届出や黒ナンバー取得などの手続きも必要になります。
大阪府でこれから軽貨物運送事業を始める方で、「この車で黒ナンバーを取得できる?」「開業までに何を準備すればいい?」といった疑問がある場合は、車を購入する前の段階から専門家へ相談しておくと安心です。
大阪府で黒ナンバー取得をご検討の方へ
勝浦行政書士事務所では、大阪府内の貨物軽自動車運送事業経営届出(黒ナンバー取得)をサポートしております。
- 必要書類のご案内
- 運賃料金表の作成
- 安全管理者関係書類の作成
- 貨物軽自動車運送事業経営届出
- 黒ナンバー取得までトータルサポート
代表行政書士は軽貨物運送事業の実務経験があり、2025年法改正にも対応しております。
「自分で手続きを進められるか不安」「一度で確実に手続きを終わらせたい」という方は、お気軽にご相談ください。
大阪府内であれば出張料金無料です。
当事務所代表行政書士は軽貨物運送事業の経験者です。
『軽貨物事業を始めたい』『軽貨物事業に興味がある』だけど不安もいっぱいという方でも、安心してご相談ください。




