起業や副業を始める際、多くの人がまず取り組むのが「ホームページ作成」ではないでしょうか。
近年ではSNSや無料ブログなどの媒体も増えていますが、やはり「自社のホームページを持つ」というのは、信頼感を高めたり、情報を整理して伝えたりするためにとても有効です。
そんな中で、ホームページを作るにあたって重要な選択肢のひとつが 「独自ドメインの取得」 です。
ホームページを作成したことがない方にとっては、ドメインを取得するというのはハードルが高いと思われるかもしれませんが、簡単に取得することができます。
この記事では、独自ドメインを取得するメリットや、ドメインの取得方法などの基本知識を、行政書士事務所を運営する経営者としての目線でわかりやすく解説します。
そもそも独自ドメインとは?
まず、「独自ドメイン」とは何かを簡単に説明します。
インターネット上の住所のようなもので、例えば「yourcompany.com」や「yourname.jp」のような文字列が独自ドメインです。
当事務所のホームページのURLで説明しますと、「https://katsura-gyoseishoshi.com」の「katsura-gyoseishoshi.com」の部分がドメインと呼ばれるものです。
ドメインは世界で一つだけのものなので、一度取得すると他の人に使用されることはありません。
一方で、無料ブログや無料のホームページ作成サービスを使うと、「ameblo.jp/yourname」のように、サービスのドメインの一部を借りる形になります。これを共有ドメインといいます。
よくドメインは家に例えられます。
「独自ドメイン=戸建住宅」「共有ドメイン=マンション」というように、共有ドメインは一つの土地を複数で共有しているイメージです。
独自ドメインは「一つの土地に自分の家を建てる」といったイメージです。

独自ドメインを取得するメリット
独自ドメインと共有ドメインの違いはお分かりいただけたかと思います。
では、独自ドメインにはどういったメリットがあるのでしょうか。
信頼感・ブランド力が高まる
独自ドメインを使っているホームページは、「この人・この会社はちゃんとした事業者なんだ」という印象を与えます。
「趣味で自分のブログを書きたい」や「ポートフォリオ用のURLを取りたい」などであれば共有ドメインでも問題ありません。
しかし、特に士業や医療、美容、教育関係のように信頼が重視される業種では、独自ドメインの有無で第一印象が大きく変わります。
メールアドレスに使える
独自ドメインを取得すると、「info@yourcompany.com」や「contact@yourname.jp」といったメールアドレスを作ることができます。
これもプロフェッショナルな印象を与えるポイントで、GmailやYahooメールよりも一歩上の信頼感があります。
サービスに依存しない自由な運用ができる
無料ブログやレンタルサーバー付きのサービスだと、規約変更やサービス終了の影響を受けてしまう可能性があります。
独自ドメインを持っていれば、サーバーを変更してもURLを変えずに済むため、ユーザーにも混乱を与えません。
SEO(検索エンジン最適化)に有利
共有ドメインは、ドメインを複数のユーザーで共有するため、自分のホームページのSEO対策を行なっても限定的なものになってしまいます。
一方で、独自ドメインは行ったSEO対策が自分だけのドメインに影響するため、対策の効果が直接影響されることになります。
長くサイトを運用すればするほど、独自ドメインの方が、よりSEOには有利と言われています。
独自ドメインを取得するには?
独自ドメインは、ドメイン取得・販売業者(レジストラ)を通じて簡単に取得できます。
- Xserverドメイン
- お名前.com
- Value Domain
- ムームードメイン
基本的には、独自ドメインは有料で購入するケースがほとんどです。
しかし、レンタルサーバー会社の中には、独自ドメイン1つ取得無料のキャンペーンを行っているところもありますので、キャンペーンなどを利用して無料でドメインを取得できることもあります。
レンタルサーバーを契約すると、コントロールパネルやサーバーパネルでドメインを取得できますので、簡単に独自ドメインを取得することが可能です。
ここでは、Xサーバーにおけるドメインの取得方法をご説明します(Xサーバーのサーバー契約が必要です)


検索結果が「取得できません」となっていた場合、すでにそのドメイン名は使用されているため、取得することはできません。
「.com」以外にするか、「katsura-gyoseishoshi」の部分を変更する必要があります。

ここでは「.com」を選択していますが、「.net」や「.co.jp」などのトップレベルドメインも選択することができます。
「.com」や「.co.jp」などのトップレベルドメインにより年間の使用料金は変わってきます。
- 「.com」営利組織(会社)向け
- 「.net」ネットワークサービス向け
- 「.jp」日本に現住所を登録している個人または企業しか取得できない
などの特徴があります
検索したドメインが取得可能であれば、取得手続きへ進みます。

このように契約しているレンタルサーバーから簡単にドメインを取得することが可能です。
Xサーバーのように、初年度は独自ドメインの使用料金が割引になっている会社もありますので、サーバーレンタル料金に併せてドメインの使用料金も確認しておくことをおすすめします。
「.com」や「.net」など、ドメインは種類によって価格が変わります。
年間1,000円〜3,000円程度が目安ですが、5000円を超えるものもあります。
ドメインは「.com」「.jp」「.net」「.site」など種類は多岐にわたりますが、迷ったら「.com」や「.jp」が無難だと思われます。
まとめ
独自ドメインを取得することで、信頼感・ブランド力・SEO・資産性など、さまざまなメリットがあります。
事業をスタートする段階で取得しておくことで、長期的に大きな効果をもたらしてくれます。
最初は費用や手間に思えるかもしれませんが、未来の自分やお客様のためにも、独自ドメインの取得は「投資」だと考えることをおすすめします。
「ちゃんとしたホームページを持ちたい」「ブランディングを大切にしたい」という方は、独自ドメインの導入を検討してみてください。