士業(行政書士・司法書士・社労士など)がホームページを開設する重要性は年々高まっています。
対面営業よりも「検索からの問い合わせ」が主流になりつつある今、士業にとってホームページは名刺以上の営業ツールです。
しかし、何から作ればよいのか分からないという声も多いのが現実。
「ホームページ制作」と聞くと、つい
「どんなデザインにしよう?」
「サーバーはどれがいい?」
「WordPressで作るべき?」
といった“作り方”ばかりに目が向きがちです。
しかし、本当に大切なのはその前段階。
まずは『ホームページを作る目的』を明確にすることが成功の第一歩です。
この記事では、
「士業が信頼されるホームページを作るために必要な準備から、ホームページの公開まで」を徹底解説します。
士業がホームページを開設すべき理由
士業は依頼者にとって「専門家」。
そのため、ホームページの印象がそのまま信頼度に直結します。
したがって、士業のホームページには信頼感を与える構成が必要不可欠となります。
士業ホームページでは、
- 事務所の理念
- 資格情報
- 代表者の人柄
- 専門業務
これらを明確に発信することで、信頼性の向上やお問い合わせの増加につながります。
近年では ChatGPT などの AI チャットボットで質問する方も増えていますが、実際には多くの人が Google検索など従来のインターネット検索を使って情報を探すというのが現実です。
特に士業の領域では、「問題を抱えた人」が専門家を探すとき、まず検索エンジンで情報を調べ、その結果ホームページを訪れます。もし自事務所の Webサイトが検索結果の上位に表示されれば、それだけ見込み客の目に触れる機会が増えるというわけです。
確かに、士業界では「紹介による集客」が根強く語られることが多いです。多くの先生方が「紹介がほとんど」という声を聞くのも自然でしょう。しかし、実際の市場を見ると、この手法だけに頼るリスクもあります。
日本でも士業人口は増加傾向にあります。税理士、司法書士、行政書士など、ほぼすべての士業種でここ10年ほどで登録者数が増えており、競争が激化しています。
そのような中で、紹介だけではなく Webでの認知を高める=検索経由での集客を強化することがますます重要になっています。
ホームページ作成前に必ずやるべき準備

「ホームページはとりあえず作ればよい」というものではありません。
作る前の準備が大切になります。ホームページを作成する前に、以下のことを明確にしましょう。
ターゲット(依頼者像)を明確にする
士業は扱える業務の範囲が広いため、ホームページでは「誰に向けたサービスなのか」を明確にすることが非常に重要です。
たとえば、
- 「どんな依頼でも対応できます!」と幅広さをアピールする事務所
- 「建設業許可はお任せください」と専門分野を明示している事務所
この2つのホームページを比べた場合、建設業許可で悩んでいる方が問い合わせるのは、間違いなく後者の“専門性を打ち出している事務所”でしょう。
人は、自分の問題を確実に解決してくれる専門家に相談したいと考えます。そのため、士業事務所が集客力を高めるには、専門分野を絞り、対象者を明確にしたホームページづくりが効果的なのです。
ホームページに必要な情報を整理する
スムーズに制作を進めるために、以下の素材を事前に用意しましょう。
- プロフィール(経歴・資格)
- 資格・経歴
- 業務内容(強み含む)
- 代表者の人柄
- 料金表
- 事務所の理念
- 問い合わせ導線
これらが揃えば、サイト制作はスムーズに進みます。
競合のホームページを分析
ホームページ作成において、競合他社の調査は非常に重要になります。
- どのような構成か
- 見やすさ・デザイン
- 専門業務に対して、どういった記事を書いているのか
- 料金の出し方
- お問い合わせへの導線の作り方
他の事務所のホームページをそのまま真似することはできませんが、ゼロからデザインや構成を作り上げるのも簡単ではありません。
だからこそ、複数の競合サイトを分析し、自事務所に合った形へと落とし込んでいくプロセスは欠かせません。
さまざまな事例を参考にしながら、自分の強みを反映したホームページへ仕上げていくことが、成果に直結します。
ホームページを公開するまでの流れ(実践編)
ホームページを公開するには以下のような流れが必要です。
サーバー契約をする
サーバーには、「共用サーバー」「VPS(Virtual Private Server)」「専用サーバー」「クラウドサーバー」などの種類がありますが、士業ホームページであれば、レンタルサーバー(共用サーバー)一択で問題ないかと思います。
共用レンタルサーバーの代表的なもの、特徴をまとめました
| サーバー | 特徴/強み | 向いている人 |
|---|---|---|
| エックスサーバー | 実績・安定性が非常に高く、転送量が事実上無制限。サポートもしっかり。 | 長くサイトを運営したい、リスクを極力抑えたい、ビジネス用途にも使いたい人。 |
| ConoHa WING | 表示速度がかなり速くて、SSD容量も十分。無制限に近い機能がある。 | ページ表示速度を重視したい、ユーザー体験を優先したい人。 |
| ロリポップ | とにかくコスパが良く、ライトプラン~ハイスピードプランまで幅がある。 | 個人ブログ、小規模サイト、費用を抑えてスタートしたい人。 |
| さくらのレンタルサーバ | 老舗で信頼性あり。基本プランが安く、必要最低限を抑えたいときに使いやすい。 | 長期で使いたいが、最初はあまりアクセスが多くない、安定性重視。 |
どのレンタルサーバーを選べばよいか迷ったときは、まずはエックスサーバーを選んでおけば問題ありません。
安定性・速度・使いやすさのバランスが良く、多くのホームページ運営者に選ばれている定番のサーバーです。
ドメインを取得する
ドメインは独自ドメインを取得します。
独自ドメインとは、「自分だけが所有し、自由に利用できるインターネット上の住所(ドメイン)」のことです。
一方、共有ドメインとは、1つのドメインを複数の利用者で共同利用する仕組みで、無料ブログサービスなどで使われることが多い形式です。
趣味のブログであれば共有ドメインでも問題ありませんが、士業事務所のホームページは「ビジネスの看板」です。信頼性・ブランド力・SEO面を考えても、独自ドメインの取得を強くおすすめします。
ホームページの構成を考える
ホームページの構成には、「TOPページ」「固定ページ」「投稿ページ(ブログページ)」「お知らせページ」などがあります。
基本的には「TOPページ」「固定ページ」「投稿ページ(ブログページ)」は必須です。
「お知らせページ」はブログページの一部か、固定ページで管理するので、独立して作成しなくても大丈夫です。
「TOPページ」「固定ページ」「投稿ページ」それぞれの役割は、次のとおりです。
| TOPページ | ホームページが表示されたときの最初に見られるページ |
| 固定ページ | あまり変更のないページ。料金表や事務所紹介など |
| 投稿ページ | ニュース・コラム・専門記事を継続して発信する場所 |
士業ホームページの構成は一般的には以下のような構成になります。
- TOPページ
- 取り扱い業務(固定ページ)
- 料金案内(固定ページ)
- 事務所紹介ページ(固定ページ)
- お問い合わせ(固定ページ)
- コラム(投稿ページ)
テーマを決める(WordPress)
WordPress の「テーマ」とは、サイト全体のデザインやレイアウト、基本構造を形づくるファイル一式のことです。
テーマを利用すれば、HTML や CSS などの専門的なコードを理解していなくても、一定レベルのホームページを簡単に構築することができます。
テーマの種類は1万種類以上ありますので、どのテーマを使えば良いかわからないといった方も多いでしょう。
- AGENDA
- SWELL
- Lightning
【cocoon】という有名なテーマがありますが、ブログサイトに使用されることが多いテーマですので、個人的には士業ホームページには向かないと思います。
士業ホームページにおすすめのテーマはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
ページを作成する
先ほど紹介した構成に従ってページを作成していきます。
- TOPページ(固定ページ)
- 取り扱い業務(固定ページ)
- 料金案内(固定ページ)
- 事務所紹介ページ(固定ページ)
- お問い合わせ(固定ページ)
- コラム(投稿ページ)
コラム(ブログ)は、情報を更新していく(記事を追加していく)ものですので、投稿ページという扱いになります。
ページを作成する際の注意点
TOPページを含め、業務案内ページやお問い合わせページなどの固定ページにおいて、ある程度デザインの統一をすることが重要です。
ページ作成する際の基本的な注意点は以下の通りです。
- 色は落ち着いたカラーで統一する
- 字体・レイアウトは読みやすさ優先
- スマホ最適化(レスポンシブ対応)は必須
士業サイトでは、閲覧者に「清潔感」や「信頼感」を与えるデザインが欠かせません。
そのため、ネイビー・グレー・ブルー・ホワイトといった落ち着いた色を基調にすると、全体の印象が安定し、デザインの失敗も少なくなります。
レスポンシブデザインとは、スマホ・タブレット・パソコンなど、画面サイズの異なるデバイスで閲覧した際に、自動で最適なレイアウトへ調整される Web デザインの手法です。
多くの WordPress テーマは、このレスポンシブデザインに標準対応しており、特別な設定をしなくても各デバイスに最適化された表示が行われます。
ただし、中にはレスポンシブに対応していないテーマも存在するため、テーマ選びの段階で対応状況を確認することが重要です。
ホームページを公開
ホームページを公開する前に最終チェックを行います。
チェックすべき項目は以下のものがあります。
- 各デバイスでのデザインは崩れていないか
- 誤字脱字
- お問い合わせフォームは使えるか
- 事務所の電話番号や住所は正しいか
最終チェックを行い、不備がなければいよいよホームページを公開します。
しかし、ホームページは公開して終わりではありません。
依頼者となる見込み客にとって有益な情報を継続的に発信することで、初めてホームページが“見つけてもらえる存在”になります。
そのため、自分の専門分野に関するコラムやブログを定期的に更新し、情報を届け続けることが大切です。
まとめ
士業ホームページは「信頼感 × 専門性 × 導線」が鍵となります。
士業がホームページを成功させるには、以下の3つが最重要です。
- 信頼される情報(写真・経歴・理念)を明確に出す
- 専門性をわかりやすく伝える構成にする
- 問い合わせしやすい導線を作る
準備から公開までの流れをしっかり行うことで、
“依頼が自然と集まるホームページ”に育っていくのです。
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