士業のホームページにおいて、文章だけでなく「画像」の活用はとても重要です。
適切な画像は信頼感を高め、専門性を伝える効果がありますが、誤った使い方をすると 著作権侵害のリスク や SEO評価の低下 を招くこともあります。
本記事では、士業ホームページでの画像使用に関する注意点を、法律面・実務面・SEO面 から解説します。
著作権・肖像権に関する注意点

士業ホームページに使用する画像で最も注意すべきは、画像の権利関係 です。
著作権
「著作権」とは、「著作物」を創作した者(「著作者」)に与えられる、自分が創作した著作物を無断でコピーされたり、インターネットで利用されない権利のことです。
他人が撮影した写真や作成したイラストは著作物にあたり、無断使用は著作権侵害になります。
当然ながら、Google検索やSNSから拾った画像をそのまま使うのはNGです。
肖像権
肖像権とは、人がみだりに他人から写真を撮られたり、撮られた写真をみだりに世間に利用されない権利のことをいいます。
人物写真を使う場合は、その人物の承諾が必要です。
士業事務所の場合、スタッフ写真を掲載する際には、退職時や利用停止の際にどう扱うか、事前に合意しておくと安心です。
商標権・パブリシティ権
パブリシティ権とは,芸能人やスポーツ選手などの肖像等を保護する権利のことです。
ロゴや著名人写真を勝手に使用すると、商標権やパブリシティ権の侵害となるケースもあります。
使用する画像は、フリー素材サイト(利用規約を要確認) または 自前で撮影した写真 を基本としましょう。
ロイヤリティフリーのサイトも多くありますが、しっかりと利用規約を確認する必要があります。
フリー素材利用時の落とし穴
無料素材サイト(ロイヤリティフリーサイト)は便利ですが、以下の点に注意が必要です。
商用利用が可能か
一部サイトは「非商用利用のみ可」としている場合があります。
士業ホームページは事業用なので「商用利用可」の素材を選びましょう。
二次配布の禁止
ダウンロードした画像を加工・再配布することは禁止されている場合があります。
無料素材やロイヤリティフリー素材でも、二次配布の禁止や商用利用禁止のサイトもありますので利用規約を確認する必要があります。
SEOの観点からの画像使用注意点

画像はSEOにも影響を与えます。
なぜなら、画像は容量が大きいため、何の対策もなく貼り付けると表示されるまでの時間がかかってしまい、ページ速度を遅くしSEOに悪影響を及ぼします。
最低限の対策として以下のことが必要です。
ファイル形式の選び方
画像のファイル形式にはそれぞれに特徴があります。
用途に合わせたファイル形式(拡張子)を選ぶ必要があります。
JPEG(JPG)
写真向き。高画質でも比較的軽量。
PNG
背景透過が必要なロゴやアイコンに適している。ただし容量が大きくなりやすい。
WebP
Google推奨の新しい形式。JPEGよりさらに軽量で、画質も良好。対応ブラウザも拡大中。
SVG
ロゴやアイコンなどベクター画像に最適。拡大縮小しても劣化しない。
WebPとは、グーグルが開発した次世代の画像フォーマットで、JPEGやPNGに比べて圧縮率が高く、ウェブサイトの読み込みが速くなるものです。
写真を添付する場合、JPEGよりもWebPの方がより画像の容量を軽量化できるため、おすすめです。
解像度とサイズの調整
Web表示には高解像度は不要です。
印刷用の350dpi画像をそのまま使うと、容量が数MBにもなりページが重くなります。
容量が重くなると画像が表示されるまでの時間がかかってしまい、見ている方にストレスを与えてしまいます。
推奨解像度は、ホームページ用なら72dpi程度で十分綺麗に画像表示されます。
画像サイズは、最大でも1920px程度、ブログの本文などに添付する場合は、600~1200px程度がおすすめです。
画像圧縮で容量を軽くする
無料で使える画像圧縮サイトは多くあります。
ここでは有名な圧縮サイトと、WordPressのプラグインをご紹介します。
-
無料で使える画像圧縮サイト
- Tinypng
- Squoosh
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WordPressのプラグイン
- EWWW Image Optimizer
- Imagify
ロイヤリティフリーの画像をダウンロードし、そのまま使用すると容量が大きくなりがちです。
Photoshopなどの画像の加工や編集を行えるアプリケーションを使用しているのであれば、画像の解像度や容量にも気をつけている方も多いでしょうが、解像度や画像サイズは知っていなければあまり気にしない方も多いかもしれません。
「容量の大きい画像は、ページの表示速度を遅くしてしまう」ということに気をつけましょう。
まとめ
士業ホームページにおける画像使用は、法律面(著作権・肖像権) と SEO面 の両方から注意が必要です。
正しく選び・正しく使うことで、信頼性と集客力を兼ね備えたホームページにすることができます。
「安心して使える画像を選びつつ、SEOを意識して最適化する」
これが、士業ホームページ成功の鍵となります。
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