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一般貨物自動車運送事業の許可申請時に避けたい5つのミス

気をつけたい5つのミス

一般貨物自動車運送事業を行うためには、さまざまな許認可の要件があります。

「運送業の許可を取得したい」や「運送業を営んでいるが、変更項目があったので申請が必要」といった場合において、許認可の内容を知っていないと大きなミスになる可能性があります。

一般貨物自動車運送事業の許認可申請において気をつけたいポイントを解説します。

一般貨物自動車運送事業の許可申請とは?申請における重要なポイント

一般貨物自動車運送事業は、有償で貨物を運搬するビジネスであり、国土交通省の許可を受ける必要があります。
この許可申請のプロセスは、非常に詳細かつ厳格で、多くの書類や要件が求められるため、事前にしっかりとした準備が必要です。

許可申請の基本

まず、一般貨物運送事業の許可を取得するためには、次の3つの要件を満たす必要があります。

  1. 経営資源の確保:一定の資本金や車両台数、営業所、車庫、整備施設などの確保が必要です。
  2. 経営管理体制:事業を運営するための十分な体制が整っていることが求められます。
  3. 法令遵守の体制:運送業界における安全基準や法的基準に従った運営が行われることが保証されている必要があります。

これらの条件をクリアした上で、各地の運輸局へ申請を行い、現地調査などを経て許可が発行されます。
しかし、申請の過程でよくあるミスを犯すと、許可が下りない、または遅れることがあります。

許可申請時に避けるべき5つの大きなミス

気をつけたいミス

ここでは、一般貨物運送事業の許可申請時に多くの人が犯しがちな5つのミスについて説明します。
これらのミスを避けることで、スムーズな許可取得が可能になります。

ミス1:営業所や車庫の要件を満たしていない

一般貨物運送事業では、営業所や車庫の設置が法律で義務付けられており、その要件は細かく規定されています。
例えば、車庫の距離は営業所から一定の範囲内にある必要があり、また適切な広さや整備のための設備が求められます。

多くの申請者がこの点でミスを犯し、車庫や営業所の要件を満たしていない場合、申請が却下されたり、再提出が必要になります。

許可取得を急ぐために、適当に場所を決めるのは禁物です。
しっかりと要件を確認し、物件選びに時間をかけることが重要です。

ミス2:資本金や財務基準を軽視する

許可取得には、最低限の資本金が必要です。

事業開始に必要な資金は、トラックの購入代金や車庫(駐車場)代、事務所の賃貸料などによって異なりますし、自己所有のものが多いのか賃貸やリースのものが多いのかによっても変わってきます。

したがって、いくら以上の資金が必要というのは、個々の事案によって変わってきます。
しかし、通常、1500万円から2500万円程度の資金が必要といわれるほど、資金面での許可要件のハードルは高いものです。

これを軽視し、資本金が不足していると許可申請は通りません。

また、単に資本金を揃えるだけでなく、運営に必要な経営基盤があることも重要です。
財務状況が不安定な場合、運輸局は事業の持続可能性を疑い、許可を出し渋る可能性があります。事前に財務状況を整理し、余裕を持って申請を行いましょう。

ミス3:運転者や車両の条件を満たしていない

一般貨物自動車運送事業では、運転者にも一定の条件が必要となります。

申請許可審査項目では、『運転者は、貨物自動車運送事業輸送安全規則(平成2年運輸省令22号)第3条第2項に違反するものでないこと』というものがあります。
具体的には、運転者は直接雇用の人で、社会保険にも加入する必要がある。2ヶ月以内の期間を定めて使用される人や日雇いの人ではダメといったものがあります。

こうした基準をクリアしていない運転者を雇用している場合、申請は却下されます。

また、車両の管理についても適切な手続きが必要です。
車両台数や車両の安全性に関する書類を正確に作成し、申請時に提出する必要があります。ここでのミスは審査の遅延につながるため、運転者と車両の管理を徹底することが重要です。

ミス4:提出書類の不備やミス

申請書類の内容に不備があることは、許可申請時の最もよくあるミスです。
書類の誤記や漏れは、審査の遅れや却下の原因となります。特に、営業所や車庫の位置や車両リストなど、細かい点が正確に記載されているか、必ず確認しましょう。

ミス5:法令遵守の意識が不足している

運送業界では法令遵守が非常に重要です。特に、安全運転や過積載の禁止、過労運転の防止などに厳しい基準が設けられています。
許可申請時に法令遵守の体制が整っていないと判断されると、申請は却下されるか、審査が長引くことになります。

例えば、運転手への安全教育や運転記録の管理、定期的な車両整備の計画など、法令遵守を徹底するための具体的なプランを作成し、申請書に含める必要があります。これを怠ると、許可が下りた後も問題を抱える可能性が高いです。

スムーズな許可取得のための対策と成功のヒント

許可申請時のミスを避けるために、事前に準備をしっかり行うことが大切です。
ここでは、スムーズに許可を取得するための対策と成功するためのヒントを紹介します。

専門家に相談する

一般貨物自動車運送事業の許可申請は、専門知識が必要です。

初めて申請を行う場合、必要な手続きを一人で行うのは難しいかもしれません。
そんなときは、行政書士などの専門家に相談することを検討してください。専門家は申請書類の作成や必要な手続きを迅速かつ正確に進めてくれるので、ミスを避けることができます。

チェックリストを活用する

申請書類や手続きには多くの項目があるため、何が必要かを一つひとつ確認できるチェックリストを作成しましょう。
提出期限や必要書類、その他の要件をすべてリストアップすることで、重要な事項を見落とすリスクを減らせます。

まとめ

一般貨物運送事業の許可申請は、詳細な準備と法令遵守が不可欠です。
この記事で紹介した5つのミスを避け、正確かつスムーズな申請手続きを行うことで、許可取得までのプロセスが円滑に進みます。

しっかりとした準備を怠らず、適切なサポートを受けながら、事業の成功に向けて一歩ずつ進めていきましょう。

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勝浦行政書士事務所では、一般貨物自動車運送事業の許認可申請代行を行なっております。
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